賃貸経営

先行き不安な時代の重要テーマ テナントリテンション=入居継続促進 その4 長期入居者様への対応

賃貸経営において行う、入居継続の促進活動を「テナントリテンション」といいます。このブログシリーズでは、空室対策として重要な「テナントリテンション」として、どのようなことが出来るのか、をご紹介していきます。
今回は、長期入居者様への対応、についてです。

長期入居者様は、いらっしゃいますか?

築年が古いアパートにおいて、特に多くみられるケースですが、他のお部屋より長くご入居いただいているお客様で、ご入居いただいた当時の相場により、他のお部屋のお客様に比べ、賃料が少し高めになっているケースもあるかと思います。

お部屋を気に入っていただいて、長くお住まいいただいているお客様ですので、さらに長く住んでいただけるよう、不満を解消し、満足を高める取り組みを、是非していただきたいと思います。お家賃を値下げする以外にも、方法はたくさんあります。

ご入居中に設備リフォームを実施

もし、このようなお客様が残念なことに退去となると、次の入居者様のときには家賃が下がるのはもちろん、ご入居が長かった分、次の募集にあたってのお部屋のリフォーム費用が大きくかかります。例えば、お客様が汚したり、傷つけたりしたところが無くても、経年劣化、自然損耗により壁紙や床材の張替えが必要となります。また、設備のほうも、エアコン、ウォシュレット、TVモニター付きドアホンなど、今では当たり前になりつつあるものが付いていない、キッチンやお風呂、洗面所の水栓がお水・お湯を別々に開ける(ツーハンドル)タイプのものになっている、など、設備の改修必要なことが大切にしてになってきます。

これらの改修を、お客様が退去されてから実施するのではなく、ご入居中に、例えは契約更新していただいたタイミングで、少しずつ前倒しで実施していってはどうでしょうか。更新料の範囲内で予算設定したとしても、出来ることは少なくありません。

予防保全とアップグレードの一石二鳥

また、前回お話した予防保全としての設備交換も、契約更新のタイミングで実施するのも一つの方法です。給湯器であれば、追い炊き機能付きにグレードアップしたり、また、設備品としてエアコンがないお部屋であれば、ご入居者様が設置したエアコンはそのままにしつつ、他のお部屋に設備品としてエアコンを設置して、エアコン2台のお部屋にする、といった方法もあります。

そうすることで、お客様の満足が高まり、さらにいつか空室になった時のリフォーム費用が少し軽くなるという、一石二鳥の方法です。また、お家賃の値下げは収入が減るだけですが、お部屋の修繕は投資ですので、お金を使った分、資産として残ります。いかがでしょうか?

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