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この若さでオーナー業を経験できるっていうのは とても有意義。大変というより楽しいです。

お客様インタビュー

井手 様

放置され劣化していた実家所有の賃貸アパートを
一念発起でリノベーションし再生しました。

昭和60年代に両親が建てた賃貸アパートを、父が亡くなったあと母と私たち3姉妹で共同所有していたんですが、空室が目立ったまま放置していたのでどんどん劣化が進んでいました。もう持っていてもしょうがないから売ってしまおう、という話になりイシズエに相談したのがきっかけです。2020年のことでした。

そのとき、たまたま私が勤めを辞めて、自由になる時間があったんです。じゃあこの機会に何とかしようということになりました。そしたら、たまたまイシズエさんから営業のお手紙が届いたので、運命を感じ(?)とにかく一度話を聞きに行こうと長女と母と私の3人で伺いました。

その段階では、母も管理できないし、私たちもやる気は全くありませんでした。ところが、古い物件で崖の中腹に建っていることもあり、解体するにも建て直すにも工事費用が相当かかるということで、買い手がなかなかつかない資産価値ゼロというお話でした。だったら現状10部屋中5部屋は住まわれている方もいるので、使いようがあるのではないか? とご提案くださって。

ただ、屋根を含めた外観もまったく修繕していなかったので、かなりの投資をしないと復活は難しく、ローンを組むことになりました。そうなると結局、登記名義人全員の審査が必要になるので、4人の共同名義だと面倒なんです。4人の中でこの案件に対して熱量があるのは私だけだったので、話し合いの末名義を私1人にすることにしました。もちろん母も姉2人もできる限りの協力はすると言ってくれたので、私が買い取る形で進めることになったんです。

大きな額のローンを組むことになりましたが、不思議と不安はありませんでした。感覚的に「いける」と思ったんです。基本的にポジティブなんですよね。やれば何とかなると思っているし、何とかならなくても別に死にはしない(笑)。やらないよりはやったほうがいいかなっていつも思っています。家族はそういうとき基本的に応援してくれますし。楽しかったですよ、すごく!

不動産への興味は高校生の頃から。
これまで歩んできた人生がすべて繋がっている気がします。

リフォームするときはイシズエさんに色々と相談しました。もとは2Kという和室が2つの昔ながらの間取りで、3点ユニットと言われるトイレとバスルームが一緒で洗濯機も外に置くタイプでした。それじゃ今どき流行らないので、ある程度お金をしっかりかけて広いワンルームにしたり、お風呂とトイレを別にしたり、洗濯機も中に置けるようにしました。

そのおかげで、入居者が決まるのは早かったです。募集をかけてから1ヶ月でぽんぽんって決まって、最後の部屋が埋まったのもリフォームから2ヶ月くらいでした。やったことが結果につながり、めちゃめちゃ気分が上がって楽しくなりました。これまでずっと空いていた部屋に、リフォームしたらすぐに入ったんですから、狙い通り! って。

現在は賃貸の原状回復のリフォームをする施工管理という職種についていますし、もともとこういうことには興味があったんです。大学も日本で唯一、不動産学部のあるところを学びました。母が昔からリフォーム・アドバイザーという仕事をしているので、子供の頃から一般の人よりはこの世界への認識があったのは確かです。

今回の件で思ったのは、母は専門家ではありますがあくまでリフォームを仕事にしているわけで管理が仕事ではないんですよね。オーナー(経営)に対しての熱意もあまりなかったので、所有する物件を結果的に放置してしまったんでしょうね。

賃貸物件は、空いていれば「ゼロ」じゃなくて「マイナス」です。入居していない限り持っているだけでマイナスなんです。オーナー業には向き不向きがありますね。私が通った大学は、建設・販売・管理・仲介を分けずに広い目で不動産というものをしっかり学び、この業界に入ったほうが良いという理念でした。普通はそれぞれ扱う会社が分かれていますけれど。都市開発や法律関係の授業もありましたし、宅建も在学中に取得しました。専門は経営ビジネスだったので、結局今に生きている気がしますね。

これは余談ですが、今の時代って選択肢が広すぎて、やりたいことが分からない子が多いと思うんです。だから最初にある程度専門的な分野に行って、無難な道はその後いくらでも広げればいいと思います。潰しがきくからって、広いところから小さいところに行くよりも、逆のほうがいいんじゃないかって私は思っています。

オーナー業は大変なことばかりじゃありません。
好きにできるというアドバンテージを楽しめばいい。

現在は所有しているアパートの1階の2部屋を1部屋にし、自分の好きなようにリフォームして住んでいます。横並びの部屋をくっつけたので長くて変わった形ですが、とても気に入っています。「扉は開けたら閉めなさい!」と言われて育った世代ですけど、私はすごい面倒くさがりなので最初から扉をつけませんでした(笑)。小さい家なんでフルオープンでも全く問題ありません。めっちゃ楽です。棚とかテレビカウンターも全部扉なしの造作家具を作ってもらって。

洗面化粧台もいらないので置いていません。キッチンで全部済みます。その分お風呂は広いのにしたり、キッチンもミニキッチンではなく大きいのを設置しました。とにかく私がすみやすいようにすべてがオーダーメイドの部屋です。もちろんクロスも全部自分で決めたので最高に気に入っています。楽しいですよ、住んでいて。

オーナーが賃貸物件に住むと入居者との関係が大変なんじゃないですか? って聞かれますけど、そんなことはありません。基本的になんかあったら全部イシズエさんに任せてますから。ときどき草むしりとかしてるので、あの人大家さんなのかな〜? ってなんとなく知られているかもしれませんが。

今回の件は、私が1人で名義を引き継ぎローンも背負って、大変そうに見えるかもしれません。でもむしろ家族が複数で共同名義の物件を持つほうがリスキーだし大変です。名義が他にもあるってことは、リフォームなど何かする際には毎回全ての名義人の了承を得なければ何も進まないということです。不動産はスピード感がすごく大事なんですよ。自分で全部決められるというのは大きなメリットです。

日本人って新品好きなんで、新築ってだけで人が集まります。でも私の場合は30年も経っている物件を回していかなければならないので、かなり色々と考えて戦略を立てることも必要。それが狙い通りに結果として出ると面白いんです。これでよかったんだ、間違ってなかった! ってダイレクトに実感できるのがすごく楽しい。

親からの相続はなるべく早く決断すべき。
Happyなことなのに一歩間違えれば争いになりかねません!

今、あちこちのオーナーさんが高齢化しています。うちのように管理されず放置されたままの物件を次に引き継ぐってことになった場合、もうお子さんも60代とかなんですよ。その年齢だとローンも組みにくく、そうなると復活できなくなる可能性がありリスクが高いです。

だから早めに決断をしてほしいなって思います。株などと違い不動産って売るのも買うのも一苦労。繰り返しますが、持っているだけでマイナスになりかねません。そうならないためにうまく運用していかなくちゃいけないし、うまく代を引き継いでいかないといけないと思うんですよね。私はたまたま30代で引き継げたのでローンも組めました。だからなるべく皆さんも早めに見極めたほうがいいです。50〜60代で新しいことするって結構大変じゃないですか。

親が元気なうちに相続の話ってしにくいと思いますが、逆に元気なうちにこそ先手を打ったほうがモメません。亡くなってからだと話がまとまらずリフォームも一向に進まないことがあるんです。そうなると空室が何年も出て1円も生み出さないのに固定資産税だけ払い続けてめっちゃマイナスです。

例えば、不動産を持っていると必ず訪れる確定申告の時期に家族会議で収益について話し合う機会を持つのはおすすめです。せっかく仲良くしてきた家族が、人生の最後でモメるなんて親も不本意ですよね。これまでのことが全部台無しみたいになっちゃう。
 家族だけで難しい時には、うちのようにイシズエさんに相談するといいと思います。あまりゴリ押しせず、ふわっと寄り添ってくれる距離感がいい。でもはっきりとゴールは見えているんでしょうね、ちゃんと結果を出してくれますから。

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